2008.04.27 Sunday
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POPS SAVE THE INSOMNIAC2006.11.23 Thursday
THE MARS VOLTA Japan Tour 2006@Zepp Tokyo 11.22
今回で3回目のワンマン参加になったMars Volta。キャパも大きくなって今回はZepp Tokyoです。
今回は2階席で観る事にしました。Zepp Tokyoの2階席は一度行って見たかったのです。下はかなりスカスカだったので、いくらなんでもZepp埋めるのは無理だったかと思ってると開演時間を回ったあたりから人の頭だらけになってきて、ああ着実に新規ファンを開拓しているのだなあと目が遠くなっていく反面狭いハコではさらに観辛くなるのかと思うと複雑な気持ちに。 ライヴは20分押しで開演。上からなのでステージは丸見え。テンションが上がって立ち上がるような人も2階にはいませんでしたので最後尾でも安心して観てられました。 今回の個人的な焦点はやはり、ドラマーがセオドアでなくなってしまったMars Volta Groupがどんな音を鳴らしてくれるのかということ。チェンジにチェンジを重ね、ドラマー選びには迷走してる感じが強い彼らですが、名前も知らない(すいません)そのドラマーはシャープさには欠ける気がしたものの、なかなかにパワフルなドラミングであのえもいわれぬ空気感を構築していきます。手数はセオドアの方がもう2,3手多かったかな。そのまま聴いたこともない曲をセッション気味に演奏。 プログレ度が進行した代わりに爆発力を失っている印象のあった3rd『Amputechture』を引っさげたツアー、最初は普通に『TETRAGRAMMATON』あたりからやっていくのかと思っていただけに正直この展開はせっかくの新規ファンは置き去りになっちゃうんじゃないかと思って1階フロアの黒だかりに目を移すと、やっぱり最前とそれ以外で温度差があるのがありありと見える有様。 しかもセッションしていくうちに各パートの音が、増幅していく音量の中で相殺しあってしまっていてヴォーカルその他非常に聞き取りづらい状況が最後まで続いていたのが難点では有りましたが、そんなモヤモヤを切り裂くようにひとりボルテージを上げ続けるオマーが圧巻だったのです。とはいえオマーは今はトレードマークだったアフロをやめてしまっていて、最初誰だか解らなかった。「ギターはバカテクだけどなんでオマーじゃないんだろう」としばらく本気で思ってて、延々頭のモッサリした人を捜してましたからね。2階からだとステージは丸見えだけど、オマー効果でセドリックもなんだかフードでもかぶって歌ってるんじゃないかと思えてきて。そういう意味でも気が気じゃありませんでした。 一番長尺で一番ノリにくい、変則的に変則的を何のビブラートも無く押し出した2曲目の新曲が終わると、いよいよ『Amputechture』の曲へ。とはいえ2曲しかやりませんでしたが。『DAY OF THE BAPHOMETS』はライヴでも聴きたい曲の1つであったのでナイスセレクトと言わざるを得ないわけで、パーカッション高速叩きや後半テンポが上がるところではさすがに会場全体が熱狂しておりました。ライヴではこのへんの、1楽曲の中での緩急がCDよりもついていたし、フロントマン2人の調子もよさげ(特にオマー!)だったし満足に足る内容ではあったと思うんですけど、もう少し音響のバランスが良ければなあと思うと複雑ではあります。 あと、やっぱりセオドアには未練が残ってしまうなあ。あとオマーのアフロ。 Set List 1.(新曲) 2.(新曲) 3.VISCERA EYES 4.DAY OF THE BAPHOMETS 2006.09.28 Thursday
くるりワンマンライブツアー2006〜まZEPPご飯!〜@Zepp Tokyo 09.27
くるりのワンマンライブに行きました。全国のZeppを制覇するツアー。
いつからこんなに鮨詰めみたいな動員を誇るバンドになったんだと気が気でならなかったのですが、やっぱりベストか、ベスト盤なのかと思うわけです。『NIKKI』のツアーの時も鮨詰めでしたが今年はもっと酷い。 クラシック音楽をバックにマントを羽織って出てくるのは夏から変わらず。MCは簡単な挨拶に留めてセットリストの消化を優先したステージングも今年の傾向かと思われます。さすがにワンマンですので、サマソニの時みたいにMCが客を小便の泡呼ばわりするだけで終わったりはしませんでしたが。まあサマソニのような「何で俺がこんなブツブツ」みたいな不貞腐れ感も別に無く、岸田の声も通りは割といいみたい。ベスト盤発売中だからか、シングルA面の曲を5連発する大盤振る舞い。キーボーディストがいるからか、『ワールズエンド・スーパーノヴァ』はバンドサウンドがメインながらもプログレでもなければジャジーでもない、おおむねCDに忠実なアレンジ。踊らない岸田を見るのは少し寂しい。しかし次に演奏したのが『ハローグッバイ』で、僕は軽く驚いたのです。ライブで聴くのは初めてだったので曲後半で少し上がる。ベスト入ってたなあそういえば。 というか、個人的にはこの日のライブは中盤に尽きるといって過言ではなかったのですよ。まずインストをやる事自体が及びも付かずに、イントロが流れた瞬間に心の中で喝采をあげた『惑星づくり』。社長のベースが出色だったのですけど、社長少し太りましたかね。そのままの流れで聴けた『ブルース』が一番素晴らしい時間でした。ライブ後半のいかにも現在のくるりって感じのお祭り騒ぎ的な感じも嫌いではないけれど、この日のブルースは紛れも無く一番異彩を放っており、重厚で、圧巻でした。初めてくるりを見た4年前の野音を思い出しました。 ベスト盤のツアーみたいなとこが大きいでしょうし、やっても全然驚くことじゃないのですけれど、久々の『飴色の部屋』や、初めて『春風』が聴けたのも嬉しかった。そして『お祭りわっしょい』あたりから明らかにステージのテンションが異様なものになっていき、今までとは違うベクトルの変態感が脂身のように滴り落ちていくのが肌で感じられる、楽しくも気持ち悪い貴重な時間を過ごしました。終盤はポップなナンバーを軽快に連発して『HOW TO GO』で幕。 「アンコール何やってるか全然決まってませんのでリクエストを募りたいんですが」みたいなMCも野音の思い出を過らせてくれたのですけど、『街』と『人間通』をやる事は決まっていたみたいでがっかり。しかも俺の一寸前にいた長身の眼鏡のお兄さんが岸田に指されて『すけべな女の子』を熱望したにも拘らず、結局スタッフからのリクエストである『Morning Paper』が採用されるという出来レース。やっぱり性格悪いなあのメガネ。 しかし『人間通』での叫びっぷりは収穫でした。メガネを飛ばさない岸田を見るのは寂しいけれど、曲が終わって何故かメンバー全員太鼓を抱えて客の女の子が一人旗持っておもむろにZeppの前半分をマーチングしだしたのには普通に口あんぐり。達身さんを間近で見ました。雑誌とかステージの遠目とかで見るまんまでした。達身さん今日はフライングV使ってませんでしたよね。他は全然見えませんでした。 まあ何だ、去年のリベンジが果たせてよかったと思っています。 2006.08.13 Sunday
SUMMER SONIC'06@千葉マリンスタジアム/幕張メッセ 08.12
3回目の参加になりますサマーソニック。
今年のテーマはスローフェス。のんびりと、ゆったりと、自分のペースでフェスを満喫するのです。都市型フェスだからこそ敢えて挑むこの試み。あれも観なきゃこれも観なきゃと忙しなく会場を駆けずり回り、入退場時の混雑にイライラし、運営の杜撰さにイライラし、暴れたいだけの夏厨の傍若無人ぶりにイライラし、疲れと不満だけを残して帰途に着く、というこの悪循環を払拭するための試み。 しかしそれは会場を移動する限りずっと付きまとうもので、じゃあどうすればいいのかというと、ひとつの会場から動かなければいいじゃない、ということで今年は僕はSONIC STAGEに入り浸り、基本的に動かない事を決めたのです。ですので本当ならタイムテーブルのカードをスタッフのお姉さんに渡された時点でそれらをライターで以て灰にし、「もう時間に縛られるようなポイズンなフェスはうんざりなんだ」と髪をかき上げながら呟きたい気持ちでいっぱいだったのですけど、それをやるとお姉さんが泣いてしまいそうだったので自粛の方向で。ほぼ開演の時刻にマリンに入ってSONIC STAGEへ。 ■AMUSEMENT PARKS ON FIRE 薦められるまま観る事に。 ラップトップから流れるポストロックの味わいを思わせるアンビエントちっくなノイズで浮遊感を付けつつ、シューゲイザー寄りのギターロックを叩きつける……はずのバンドだったんでしょうけども、ノイズに演奏が呑み込まれててヴォーカルとドラムしか聴こえなくてなんじゃこりゃあ。という事で1曲半で退散。CDで聴けば感動できたのかも知れませんがね。 ■El Presidente 会場内に缶ビールは売っていないので外まで行って缶ビール飲んだりしててボケーとしてからプレジデンテへ。『Turn This Thing Around』で口火を切って『Without You』や『Rocket』など名曲連発。MCでも「キンタマー」から「スバラシイオ客サンノ顔見タイ」まで幅広い日本語を披露。今年のソニックはかなり広いステージになっていて、プレジデンテはさすがに満杯ではなかったけれど周りも比較的ノリノリなようで、普通に楽しめたアクトでした。 ■The Cardigans ある意味で目玉だったカーディガンズ。『GRAN TURISMO』でスウェディッシュ・ポップでなくなった時に離れてしまったのですけど、やはり1度生で観ておきたくて。 歳は重ねてもニーナ女史のお声には愛嬌があって可愛らしいですね。ヘヴィめで硬いギターロックがメインのステージングで、終盤プレイされた『Lovefool』にすら昔の面影は微塵もありませんが、それでもメロディには懐かしさを感じました。多分今ラブフールなんて演ってないんだろうなあ。日本だからなんだろうなあ。『My Favorite Game』しかり、イントロだけでどうしようもなく、今なおアガってしまうのは何故なんでしょうね。 ■DANIEL POWTER 巷で話題のピアノマン。ああそういや出てたねMステ、レッチリ共々大変ですなあと思いながら座って聴いていました。この時ちょうど大雨だったらしく、マリン/ビーチ/アーバンステージからの難民が続々とソニックへ大挙。このまま入り続けたら、次のくるりは入場規制なんじゃないかと――そしたらそいつらがゲート手前で退場者の列とごちゃまぜになりながらアーカードの拘束制御術式零号のように蠢いてる様を中で悠々とポカリ呑みながら観ていてやろうと思ったのだけど、ここでサマソニはSONIC STAGEの退場口と入場口を別々にするという、今までからは考えられない措置に出るのです。おかげでびっくりするぐらいスムーズに難民収容完了。すげえ肩透かし。 ええと、ダニエルさんのステージはバックバンドつきピアノ弾き語りという感じで可もなく不可もなく。皆さんお目当ての『Bad Day』は難民大挙のピーク時に演奏。ダニエルさんはシングアロングを促すのだけど、所詮周りはくるり待ちか難民、歌詞まで知らないのか総スルー状態。取り付く島も無くなって、か細げに「アイラビュー」なんつてお茶を濁すといういたたまれない一幕も。 ■くるり この日のソニックで一番動員あったんじゃないですかね。先週のRIJと同じような演出――クラシック音楽をバックに全員黒マントで登場。マントを脱げば全員シャツにネクタイ、という感じ。だけれど声にも演奏にもいまいちやる気の見えないパフォーマンス。MCを抑えて楽曲を多く演奏してましたが、唯一のMCが「ここ(ステージ)から見てると皆さんが便所に溜まったおしっこの泡に見えます」だけというのはかなり感じ悪いんじゃないのか。3、4年前にダメフェスの代表とばかりにこき下ろしてたはずのサマソニなのになんで出てるんだろうという疑問の答えを端的に覗かせる様なライヴでした。 Set List 1.Tonight Is The Night 2.東京 3.ロックンロール 4.THE VERANDA 5.ばらの花 6.赤い電車 7.ナイトライダー 8.Ring Ring Ring! 9.ワンダーフォーゲル 10.虹 ■The Flaming Lips くるり終わりでようやく知らされたKEANEのキャンセル。このタイミングはないだろうと思いつつも出ないものはしょうがないのでディナータイム。ここでも僕はスローフェスを貫くのです。1時間ほどメッセの外をブラブラして大体の時刻でソニックへ戻るとクィーンのカヴァーが聴こえてる。それは突然のキャンセルにもめげずにリップスを待ち続ける熱心なファンのためにウェイン・コイン自ら『Bohemian Rhapsody』のプレゼント、という粋な計らい。しかもこのおっさん、KEANEファンを1人ステージに上げて、メンバーの伴奏でKEANEの『Somewhere Only We Know』を歌わせたりなんかしてる。その時は状況が把握できなかったのだけどハートウォーミングなその様に目を奪われて。素人の歌なのだけど聴き入る聴き入る。 それから十数分の後にFlaming Lipsとしてのショーがスタート。いきなりウェイン・コインがでっかい風船みたいな玉っころに入ってフロアにバーン。そしてフロアにも無数の巨大風船がドーン。紙吹雪スパーン。 その後はサンタクロース(着ぐるみ)やら宇宙人(着ぐるみ)やらアストロノーツ(着ぐry)やらミニダンサーやらステージ狭しと登場してやりたい放題。新作『At War With the Mystics』をフィーチャーしたライヴを展開してました。なんだこのピースフルなパフォーマンス。まるで自分がおもちゃ箱に詰め込まれたおもちゃの一部になったかのような童心空間。踊るスペースも充分。俺のスローフェスを締めくくるにはこれ以上ない、申し分ないベストアクトでした。 とはいえウェイン・コインはフワフワとフロアを浮遊する風船のせいでまったく見えず、風船に触ろうとすれば他の誰かに触られるし、そのせいで視線が無意識に上に行っちゃうしで気が散っちゃって集中できない側面もありましたけど、『Yoshimi Battles〜』はI、IIやってくれたし、『Yeah Yeah Yeah Song』演奏前に4回も合いの手の練習をさせたり本編のラストは『Do you realize??』だったりと、サービスが多すぎたせいで曲数少なかった気がするけど要所要所泣き所を設けつつリップスは終始マイペースでしたよ。『Morning of the Magicians』をやってくれたら最高でしたけどやらなくても最高でした。 初日しか行ってないばかりかひとつのステージから動かなかったのでアレですけど、フェス全体としてはイライラする事も無く、今まで行った中では一番行き届いたサマソニだったんじゃないかと思います。入退場口を別々にしたのが大きい。逆に怖い。こんなんサマソニじゃねえよってぐらいらしくない感じでした――行くところ行くところに相変わらず散乱しているゴミを除けば。 2006.07.31 Monday
FUJI ROCK FESTIVAL'06@苗場スキー場 07.29(2)
そういえば2日目にはClap Your Hands Say Yeahが出演する予定でわりと楽しみにしてたんですけど、ヴォーカリストの喉がアレで出演キャンセルしていた事実を苗場に着いて3時間後に知りました。Broken Social Sceneが実は3日目の出演だった事もその時同時に悟りました。3日目羨ましいな畜生。
これがサマソニだったら煙草を3本同時に点火して口に咥え、そのままパクッと飲み込んだまま「やれやれ」と言おうとして舌がどうしようもない事になってそのまま悶死するいやーな妄想をしているところですが、初めてのフジロックというシチュエーションが全てをポジティヴに変換してくれているのを感じたりしました。そしたらオアシスでメシ喰ってればいいわけです。鹿野淳のDJとか聴いてればいいわけですよ。 イースタン終了後から思い出したように雨が降ってきて、レインコート無しではいられない状態に。上級者はアノラックとか着てたりして完璧な防衛線を敷いている訳ですが、レインコートでもある程度の保温性は約束されており、とりあえず恙無い感じ――移動により時間がかかるようになったことを除けば。 ■THE HIVES とりあえずグリーンステージを拠点に行動した方が良いだろうと、午後からはほぼグリーンにかじりつく事に。そこで観たハイヴス。昼時のMO'SOME TONEBENDERがかなりゴキゲンな滑り出しで場を沸かせていたかと思いきや、その後はザ・キングトーンズfeat.ジミー入枝&ナンシーなんてアクトが捩じ込まれていて「グンナ〜イ、グナ〜イベイビー♪」なんて歌っててカオティックな緑舞台でしたが、ここに来てまたR&R路線。 ヴォーカルがいかんせん喋りすぎで冗長な感じではありましたけど、やる時はキチッとやり、締める時はバシッと締める、いかにも隠れモテな芸達者ぶりを遺憾無く発揮。ちょこちょこ曲は知っているのですけどメンバーの名前は全く解らない俄かながら、楽しいステージでした。新曲も2〜3やり、13曲ぐらいを熱演。さすがグリーン、ソツ無いの連れてくるなあと思った瞬間でした。雨の中。 ■Ken Yokoyama この時が雨のピーク。にも関わらずモッシュピットへと進んでみることに。だって生横山なんですもの、とりあえず観たいじゃないですか――ハイスタでの出演ではないけれど。 これ以上ないほど 横山様はこの土砂降りの中で物乞いの如く仰天する(天を仰ぐというニュアンス)我々が大層物珍しいようで終始ご満悦、『Cherry Blossoms』から『Funny Things』なんて小ネタも挟みつつ『How Many More Times』で締めるという15曲ぐらいのセットリスト。あれですね、こんなクソッタレな雨の中、上半身裸でダイヴしようなんていうのはM以外の何者でもないんではないかと思うわけです。あと5年若くても俺には無理。人はいつの間にか保身感情を覚えて少しずつ少しずつ汚れていくわけですが、あんなものが若さだというならこっちから願い下げてやると固く誓ったどうしようもない土砂降りの17時過ぎ。 ■Sonic Youth 4曲だけ鑑賞。あれ、ジム・オルークって確か建築の勉強をしたいとか言って脱退してませんでしたっけ。いた気がするんですけど。ドラムスティックでギターを掻き毟りながら“耳をつんざく”とはこういう事さと言わんばかりのノイジー空間演出してましたけど。サーストン・ムーアはセクシーですねしかし。泥臭いのに華がある、というこの矛盾。 ■湯川潮音 クソみたいな時間を要してGypsy Avalonへ。去年からできたという、エコを売りにしたちっさいステージ。にも関わらず人は割といる。ここでも安住は約束されてない。しかしこの日のフジで最もゆるいステージで最もゆるいサウンドチェックを経て、最もゆるく現れた潮音たんにおじさんはデレデレだったのです。メジャー1st『湯川潮音』のジャケットを観た時は潮音たんもシェリル化していくのねこうやって、と悲嘆に暮れた時もありましたが、紡がれる歌声を聴いてすべては杞憂だったんだと安心の40分間。天使は3年半前と変わらない神々しさで僕らの前に舞い降りてきてくれた――少しのポップさといっぱいの強さを湛えて。生『さよならの扉』はこの夏一番の想い出かもです。ありがとうございました。 Set List 1.からっ風 2.ツバメの唄 3.静止画(小さな彩?) 4.緑のアーチ 5.鏡の中の絵描き 6.裸の王様 7.さよならの扉 ■電気グルーヴ 潮音嬢をがっつりと観た上、この日2杯目のケバブカレーを食った所為で大幅に遅れてグリーンへ帰還。電グルのライヴはとうに始まっており、夜なのも手伝ってすっかりレイヴな雰囲気に。あとでネットで観たところによると1曲目N.O.→シャングリラの流れだったようでかなり後悔。うわあ聴きたかった。聴きたかったよバカー。おかげで戻った時には知らない曲が流れていたわけですが、ボードウォークからでも周りの熱狂が手に取るように解るので、戻った時のグリーンのダンシン具合といったら。 ピエール瀧は普通の格好でパフォームしていて肩透かしを食ったものの、『富士山』ではやってくれました富士山の着ぐるみ。基本的に同じフレーズないしセンテンスを繰り返し歌う程度なのが電グルだと思っているのですけど、その単調さが心地良いのですよね。最後は『虹』で、俄かに昇天気味になったのも束の間、気を取り直してレッドマーキーへ。 ■Kula Shaker 再結成ですよクーラ・シェイカー。Jeevasを強引に葬るようにして。しかしそれなりにアルバム聴いてきた身でありますので是非とも観なければと思っていたのに電グルが思ったより良すぎて途中参加に。案の定マーキー総無国籍状態でなんにも観えず。バカップルの後頭部しか観えず。ただ、バンドもオーディエンスもノリノリである事だけは伝わってきました。往年の名曲がこれでもかと繰り出され、終盤の『Hush』、『Hey Dude』、『Govinda』はまさに鳥肌モノ。アンコールなど無くても納得のパフォーマンスでした。今度は出来るだけ続けてくださいね。 ■RED HOT CHILI PEPPERS 先日のMステを見事に見損ねて、これで観られなかったらシャレにならんぞといった焦りもありましたが、クーラ終わりで這々の体でグリーンへ向かうとちょうどメンバーが出てきたところ。気付くとステージがとてつもなく遠くに見えてる。なにこれ。裏のシザー・シスターズの集客を思わず心配してしまうぐらいの動員数。 正直レッチリは11年前のアルバム『ONE HOT MINUTE』についていけなくて、『BY THE WAY』まで距離を置いてたりとかしていましたのでそんな詳しくもないんですが、メンバーのバカテクさ加減にはぽかーんとする他無く。 フリーは隙あらば奇行に走ろうとしているし、ジョン・フルシアンテは脈絡無く『How Deep is Your Love』のカヴァーを歌って見せるなど飽きさせないステージング。 中でもフリーとフルシアンテの2人だけで時折展開されるセッションが鳥肌モノ。触れたら切れそうなエッジの利いた、かつ高レベルな演奏を叩きつけておきながら本人達の表情から滲み出る内輪感とのギャップに打ちのめされます。この頃には雨もすっかり止んでおりました。10回目の中日のヘッドラインに相応しい、貫禄に満ちたアクトでございました。 最後にRookie A Go-Goでズクナシ聴いて帰ろうと思ったんですが思ったよりも疲れ果てていてそんな気力も無く、Crystal Palaceあたりから漏れ出る音を聴いて、元気にやってるんだなという事だけ確認して帰りの深夜バスへ。 行きが悠長すぎるほど悠長だったのに対して、帰りはトイレ休憩の10分間のみのノンストップ・ランデヴー。何この出たとこまかせ。待遇が違いすぎだろがバカヤローとちらりと思いましたが、不安も杞憂に変えるほど前向きにフェスを楽しめた反面、とにかく疲れ切った身体には、このノンストップさが有り難かったり――寝ていられるから――。 快晴と土砂降りとを同時に体験し、まさに野外といった風情をとてもポジティヴに楽しませてもらいました。ありがとうフジロック。ありがとうフジロッカー。色々とありがとうフジロッカーズ。もしも許されるならば、また行きたいです。行ぎだいです。 2006.07.30 Sunday
FUJI ROCK FESTIVAL'06@苗場スキー場 07.29(1)
10回目の開催にして初参加です。フジロック。2日目に参加しました。
なんだか2000年あたり〜2003年くらいが神フェス呼ばわりのピークだったのか知りませんが、とりあえず今、日本でバカみたいに毎夏行われているロックフェスの走りにして最高峰のネームバリューを誇るフェスなわけですから行ってみたいじゃないですか。ブランドに踊らされてるとか言われたって1回ぐらいは行ってみたいじゃないですかやっぱり、と思い続けて3年。ようやく初参加の運びになりました。1日だけですが。 まあね、こちとら優雅に宿取る金の余裕も無ければ3日も苗場に逗留する時間の余裕も無いわけでしてね。交通手段は深夜バスですよ。出発前に中途半端に寝てしまったせいか、眠いのに眠れない不眠症気質が花開く結果に。座席が窮屈なのも手伝って延々音楽を聴くしかありませんでした。 I.Cでの過剰な休憩時間も肩透かし感満載。所要時間の半分が休憩て何よ。こんなに時間あるんだったら無理してマックなんて行かなかったよと思いつつも悔しいので、美味くもなく不味くも無い普通の味のラーメンを無理して喰らう。それ見た事か、予定時間を20分ほどオーバーして苗場へ。 そこからフジロックの入場ゲートまで延々、死者の行軍のように歩くこと20分。ちょっと雨とか降り出してきたりとかしつつもチケットをリストバンドに交換。1日券のリストバンドって布製なんですね。仮免許みたいな。「とりあえずこれで」みたいな。あの帽子的には望まれざる客なんだろうなあ1日券で来るような奴らは。とか思いながらも1人でする事もないので3時間近く曇天模様の中、オフィシャルグッズ売り場に並んだり。 とかしながら9時半ごろ入場。 初めての苗場だからか、すごく新鮮なロケーション。ガイドブックで全体地図を見ると、各ステージ間の距離はやはり遠いわけで。しかもグリーンステージからホワイトステージへの道の途中に泥濘があり、歩くのには一苦労。ひととおり各ステージを散策して、11時の開演直前にグリーンに戻ると忌野清志郎さんが「田舎へ行こう〜♪」と連呼する曲が聴こえてる。グリーンではみんなレジャーシートに横たわりつつまったりした雰囲気。 そうこうしている内に帽子の挨拶からついに開演と相成ったのですけど、まだライヴなんて観る気分ではなく、もっと色々見て回りたかったのでWOLFMOTHERを1曲だけ見てオアシスでメシ。ワールドレストラン凄いすね。スペイン料理のブースでは外国人女性がすごく無愛想なツラでパエリアよそってる。その彼女の心に施された堅牢な扉をなんとかこじ開けようとはカケラも思わず、こちらも負けないくらい無愛想な顔でパエリアを受け取り、英国のビール・ボディントンと共に食うことに。 ボディントンは清涼飲料水のようにするすると喉に入っていく感じが良いです。ただ、美味いと感じ始めたのは5口目からでした。その時ふと聴こえる歌が気になったので、ふらふらとRED MARQUEEへ。 ■FIELDS 時間的にこのバンドかなあと。UK出身の新人5ピースバンド。 男女混声のヴォーカルがかなりの人懐っこさを与えるのですけど、角の尖った勢いのある演奏を叩きつける。轟音のベルセバないしMagic Numbers、という感じで、まあ知ってる曲はないけど好みの音と声でした。レッドマーキーは屋内のステージなんですが、大入りだったのでメンバーがほとんど見えず。 ■eastern youth 次はWHITE STAGEのイースタンユースへ。ステージはイメージより手狭な気がしました。 イースタンのライヴ自体観るのが3年ぶり、その3年の間に出された2枚のアルバムは聴いていないという処でついていけるかなあと不安でしたが、 いざ始まってみるとそんな事は関係なくイースタンは素晴らしかったのです。 『夏の日の午後』、『砂塵の彼方へ』であっさりと客を掴んで見せると、それまで危うかった天気がどんどんと晴れ渡っていくじゃ有りませんか。やがて姿を覗かせた太陽をしばし眩しげに眺める吉野さん。やがてバンドはこれ以上ないタイミングで『青すぎる空』を鳴らし始め。多分みんな予想できてたんじゃないかと思いますが、やはり圧巻のアンサンブル。 とりあえず「オヤジ早くやれー」なんていうセンスの無い野次の応酬には辟易してましたが、曲の間に陽射しが照り付けるまでに天気が回復して絶好のシチュエーションに。これだけでも満足の快演でした。その後もオヤジ臭溢れるMCを織り交ぜながら、地に足着いたパフォーマンスを展開してくれました。ラストの曲がこれまでにない程えらくポップで軽く驚いたんですけど、これは2004年以降の曲なんでしょうか。 Set List 1.夏の日の午後 2.砂塵の彼方へ 3.青すぎる空 4.浮き雲 5.矯正視力〇・六 6.破戒無慙八月 7.(UNKNOWN)
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